私は羽生結弦のトリプルアクセルが大好きだ。例えば、2020年2月9日に開催された四大陸選手権のショートプログラム。https://www.youtube.com/watch?v=MVTHGfRy6Gg
この大会では3か月前に急遽プログラムを変更。2019年~2020年シーズンのショートプログラムは「秋に寄せて」(Otonal)、フリーは「Origin」だったが、本大会では平昌オリンピックと同じ「バラード第一番ト短調」と「SEIMEI」に変更。優勝を飾り男子初のスーパースラムを達成した。
で…、私が大好きなのはこのショートプラグラム3本目のジャンプ、トリプルアクセル!特に音とのはまり方と着氷時の手の形および残し方である。そう、ここhttps://youtu.be/MVTHGfRy6Gg?si=7bNkKXH0iHuwCxRb&t=146
まず、助走が短く「あ、ジャンプするかな?」と思ったらもうジャンプに入っている。無駄な前置きがなくすぐ本題に入ってくれるYouTube動画や長いムービーを挟まずすぐに主人公を操作できるRPGに似て退屈さがない。飽きない。
次に、この音とのはまり具合。いち、に、さん、いち、に、さん、いち、に、さん、しー!1で踏切、2で空中くるくる、3で着氷、4でポーズ!ピアノクラシックが好きな私はこれが気持ちよすぎる!!しかもジャンプ前の足のステップも音にはまっている。ズン、チャッチャのチャッチャでステップを踏んでいる。これも地味に楽しい。三拍子のこの曲で、ジャンプ部分のみ4まで形が残るのもこの部分が際立っていて素敵だ。何拍目まで腕が残ってどう回収されるのかを見ようと思うのだが、何度見ても気付かないうちにすっと回収されて次の動きに入るのだ。全く飽きさせない。無駄な動きがない。つなぎに違和感がない。
そして、腕の振り上げ方と残し方。ここが一番好きだ。この腕が綺麗すぎる。思いっきり、堂々と、自信満々に振り上げたこの形。ドやあ!!と聞こえてきそうな、私が一番美しい!と主張しているような振り切ったこの感じ。世界観に入り込んで思いっきりナルシストになれる人は強い。羽生結弦を見るたびそう思う。私はここを一番楽しんでいる。この着氷の瞬間を撮った写真がある。これ:https://www.afpbb.com/articles/-/3267314
この着氷のポーズが好きすぎる。綺麗すぎる。ジャンプなんて跳んでいるときは見ていられないような険しい顔になっているはずである。なのに!着氷するころにはすでにスンッという綺麗な顔に戻っている。それどころか撮られることを意識して作ったような、見てください撮ってくださいと言わんばかりの顔。なかなかこの顔は作れない。少しでも気取ったら恥ずかしいかも、自分不細工かもなどとよぎればこの顔は作れない。なんて綺麗に写真に写る人なのだろうか。
私はダンスをしていたが、この世界観に入り込むこと、思いっきりナルシストになることができなかった。これは意外と難しい。これができる人はプロだ。自分に酔いしれているのではない、プロ意識が高いのだ。これができる人はとても魅力的だ。見ていてとても面白い。羽生結弦が好きな所以である。

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